ナショナル

PS-54

カタログによりますと昭和28年当時11,950円と大変高価なラジオでした。
ナショナルの輸出 第1号のラジオです。
デザインはアメリカをまねて作られたトランスレスの
中波専用5球スーパーで、今でも感度良好です。
大型バーアンテナを採用しており日本ではST管が主流の時代にGT管を採用して
日本のラジオを海外に販売しようとした歴史を感じるラジオです。
キャビネットはワレはなく非常に綺麗ですがよく見ると
ボリュームツマミの右横に2〜3cm位のヒビが有ります。(7枚目写真参照)
ツマミは純正でないようです。
ダイヤル部は大変綺麗でプラスチックの透明度が
有り文字の塗装も剥げていません。
材質は一見ベークライトの様ですが古い資料によりますと
本当はベークライトに近いプラスチックとの事です。
昭和の歴史を物語る貴重な真空管ラジオで
ゆっくりと昭和の音をお楽しみください。
ナショナルファンなら1台は保管したいラジオです。























***店長よりの一言***
ペーパーコンデンサー全てとボリュームを交換しました。
出力用真空管35L6と電源部の電解コンデンサーを交換しましたが
少しハム音が出ています。
付属のアンテナ線(黄色の線)は無くても受信しますが
バーアンテナが長く指向性が強い為一応アンテナ線を付属しました。
ナショナルでは有名なラジオで人気の機種です。